6月3日~4日にかけて、鬼池港沖で養殖されているクロメの収穫・乾燥作業が、鬼池のクロメ養殖組合の人達によって行なわれました。
クロメの養殖は非常に難しいと言われていて、これまでの「わかめ」の養殖技術もあって、鬼池地区では順調に生育しているそうです。
このクロメを使った商品として、天草漁協より石鹸“天草藍物語”が販売中で、泡立ちが抜群にいいと評判です。
また、食材としても、クロメ丼(刻んだ乾燥クロメにお湯を掛けて、醤油で味付けして熱いご飯に混ぜ合わせたもの)や味噌汁などにして食べられています。味も絶品で、磯の香りと驚異的な粘りがあり、健康によく大変美味な海藻です。
現在、ほかの用途も検討されており、地域おこしの新産業として期待されています。
※クロメとは?
太平洋沿岸の一部地域で採取される褐藻類こんぶ科の海藻です。豊富なミネラルを含んでおり、特にヨード含有量は海藻随一といわれ、アルギン酸やフコステロール、フロロタンニンなど多くのミネラル成分が含まれていて、これらの成分は血圧調整効果また皮膚を酸化や紫外線から守ることができるとされています。また、繊維質も多く便通にもいいと言われています。
●収穫されたクロメ
●クレーンで陸揚げされるクロメ
●計量中
●乾燥中のクロメ(天気が良いと、約7時間で乾燥するそうです)